石油卸大手の決算

来週、国内石油卸大手の決算発表が行われます。 5/11 出光興産 5/12 ENEOS 5/13 コスモエネルギーHD 年始の国内LNG不足による発電量不足で電力各社はLNGをはじめ他燃料の高値掴みをしたようなので、石油卸大手は儲かっているのでは?とも考えられますが実際…

電力需給逼迫に伴う発電要請

電力需給逼迫が問題となっています。 電力広域的運営推進機関(広域機関)は、各電力会社へ発電要請を出しました。 2016年に電力小売自由化に伴い2015年に広域機関が発足されたから初めての事象。 原油価格は、新型コロナの影響で、一時20ドルを下…

卸電力取引市場高騰

年末から卸電力取引市場の価格高騰が続いている。日曜日は需要が低いにも係わらず150円で調達が取引されています。一般消費者への電気料金の販売単価は概ね20円強となるので、送る金額10円弱を加えて、小売電気事業者は、1kWhあたり20ー160=…

日本初の民間電力取引所

デジタルグリッド社のプラットフォームをソニーが第一号ユーザーとなるようです。 https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/2011/17/news113.html 物理的に電気が混ざった後に仮想的に発電所と使用者を特定する仕組みづくりに投資が進んでいますが、…

日本の洋上風力発電による国富流出

風力発電導入が日本で急速に加速していますが 世界大手の風力発電メーカーと折半出資会社を設立した三菱重工が 製造をスコープから除外することになったようです。 再エネ促進は望ましいことですが、FITで最終的には電気を使う消費者がその投資費用を負担す…

温暖化ガスゼロに向けて

バイデン氏が勝利し、米国も温暖化対策促進へ舵を切ることになりそうです。 日本も温暖化ガスゼロをうたっていましたが、米国の政権交代、方針転換で 温暖化ガスゼロに向けた取り組みが加速しそうです。 www.nikkei.com 企業にも温暖化ガスゼロが求められそ…

ベトナム太陽光セカンダリー市場

ベトナムの経済成長は、コロナの影響で停滞したものの、社会主義の良い点が発揮され、人口1億人弱と日本よりも少し少ない人口ですが、感染者は1,000人、死者35人(https://www.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/corona_information.html)と日本の60~70分の1程…

電力ファンド・再エネファンド特徴その2

上場インフラファンドの6月の配当基準日は以下の通りでした。 ①いちごグリーンインフラ投資法人 5.82% 売買価格6万円 ②東京インフラ・エネルギー投資法人 3.67% 売買価格10万円 ③カナディアン・ソーラー・アセットマネジメント 3.11% 売買価格11万円 年…

電力ファンド・再エネファンド特徴その1

日本の再エネファンドは、まだまだ一般的には馴染みがないかもしれませんが、大手電力会社向けのものや個人でできるものと別れますがその特徴を整理してみます。 現在JPXに上場しているインフラファンドは以下の7社。上場ファンドなので個人も購入すること…

ベトナム太陽光・再エネFITの今

2017年11月に太陽光の固定価格買取制度の首相決定がされ、太陽光発電所の大規模投資が進んだベトナムの投資環境は今はどうなっているのでしょうか。 太陽光発電や風力発電は、自然エネルギーなので、太陽光は日中発電し、風力は風がふいている時間帯に発電し…

太陽光発電、再生可能エネルギー投資のリターン

太陽光発電を販売していた経験から、実際に自分でも太陽光発電の所有を具体的に検討しました。 個人でもフルローンを使えて、数百万円~1,000万円程度で出力50kW程度の太陽光発電所が保有でき、固定価格買取制度により表面利回り10%程度が期待できます。 …

関電の不透明資金受領と日本の電力業界

日本のいわゆる電力会社(今はみなしとか言いますが、旧一般電気事業者)にありそうなニュースです。 発電所サプライヤーや停電させない世界一の運営品質を持ち、今後世界へ輸出していこうという会社が残念ではあります。 関電、20人が3.2億円受領 岩根社長…

卒FITの最高値 大和ハウスエナジー

大和ハウスエナジーさんが1年目が対象ですが、 2019年11月から電力供給、卒FIT太陽光、蓄電池セットで太陽光余剰を@22円/kWhで買取るサービスを始めます。 https://www.daiwahouse.com/about/release/house/20190820103925.html 蓄電池と太陽光…

日本の電力市場に黒船来航 〜電力維新へ〜

英蘭シェルが日本の電力市場に参入してきました。これまで海外からの投資は主に固定価格買取制度(FIT)に支えられた発電事業でしたが、遂に小売分野への参画が開始されまさに幕末、明治維新の様相を醸し出してきました。 英蘭シェル、日本の電力小売りに参…

電力のデジタルトランスフォーメーションDXとP2P取引

電力システム改革の真っ最中ですが、2019年は卒FIT(※1)元年でもあり、 業界では電力のプロシューマ―(※2)化、電力のデジタルトランスフォーメーション (DX)の進展による新たな事業モデルも期待されています。 先日、資源エネルギー庁配下の経済産…

卒FITどこがお得?ふるさと納税も!

太陽光の固定価格買取制度で10年越えの発電所(一般家庭の屋根の太陽光含む)が 2019年から現れてきます。 それに伴い、各電力会社が買取プランを発表しつつあります。 図1 卒FIT買取価格一覧 出典:各社リリースより筆者 関西電力、四国電力は溜めト…

電気料金と電力システム改革の関係

日本の電力システム改革は、東日本大震災や原子力事故を契機に活発化しましたが、当初の必要性は図1の通りでした。④のニーズがどこまであるかは疑問ですが、『原子力に依存せず必要な時に電気を利用できるようにするというものです。 出典:平成26年10…

家計の味方!かんたんにできる電気料金節約術。ここだけチェック!

今回は、まだまだもったいない家計の皆さんへの電気料金の節約術について。 「ホントに今より年間5千円も安くなるの?」 「電気って何か難しい。そもそも、理科苦手だったし。kW、kWhが嫌い。」 「わからないから皆んな騙されてるんじゃないか。」 的な方…

東南アジアの再エネ投資環境 〜ベトナム現地突撃レポート 〜

固定価格買取制度の導入により、太陽光や風力等の再生可能エネルギー投資が活性化しているベトナムの発電所開発現場に突撃してきました。 ホーチミンから国内線に乗り継ぎ、そこから車で1時間程度。比較的海岸方面へ。ベトナムの太陽光と風力の建設中の発電…

東南アジアの再エネ投資環境 〜ベトナム再生可能エネルギー投資について 〜

東南アジアの投資環境、特に今回はベトナムの電力動向と再エネ投資についてまとめてみました。 日本の人口は2008年にピークを迎え人口減少に向かっていますが、発展途上国であるベトナムは人口が増加し、また経済政策により2015年~2017年の実質…

わかりずらく興味が湧かない電力会社の排出係数

電力会社がどれだけ石炭火力やガス火力発電などから電気を調達しているかの指標として、電力会社の排出係数というものがあります。 ◆電気事業者別排出係数一覧 https://ghg-santeikohyo.env.go.jp/files/calc/h31_coefficient.pdf これが、わかりずらい。一…

環境とエネルギーのコンサルタント ひでのプロフィール

東京工業大学修士課程卒業後、三菱電機で発電機の設計・開発に携わり、その後ITベンチャー企業、省エネベンチャー、電力ベンチャーでコンサルティング、企画、営業に携わってきた『環境とエネルギー業界のスペシャリスト』。 国内外の環境、電力システムにつ…