東南アジアの再エネ投資環境 〜ベトナム現地突撃レポート 〜

固定価格買取制度の導入により、太陽光や風力等の再生可能エネルギー投資が活性化しているベトナム発電所開発現場に突撃してきました。

 ホーチミンから国内線に乗り継ぎ、そこから車で1時間程度。比較的海岸方面へ。ベトナムの太陽光と風力の建設中の発電所を視察してきました。太陽光、風力とも土地があるからか日本とは比較できない規模で開発が行われています。太陽光は数10MW~100MW以上の発電容量。概ね発電容量(kW)の10倍の面積(m2)ですから、100M=100,000kWだと、1,000,000m2=1km2。東京ドーム20個分の面積となります。

f:id:hidesanou:20190303110132j:plain

図1 発電所敷地

f:id:hidesanou:20190303110527j:plain

図2 変電所

実際の工事写真は掲載できませんが、日本では信じられないほど短い納期で造成、架台製造、組み立てを1,000人規模のワーカーを投入し建設しています。日本の感覚だとホントにそんな納期でできるのか疑問も残りますが、道路工事等も決まったらものすごいスピードで完成するとのことなので、もし予定通り完成するのであれば凄いことだと思います。

太陽光パネルは残念ながら中国メーカー製、その他電気機器は欧米メーカーでした。事業性評価、許認可も十二分に行われ、年間の発電量は1kWあたり1,800kWh程度。日本は1,200kWh程度なので3割ほど発電量が有利です。また、熱帯雨林気候のため豪雨はありますが、台風はなく、地震のリスクもないため自然リスクは低そうと言えます。
やはり、海外の企業からの投資話もあるそうで、マイノリティーなら検討できるとのことでした。

今後の工事実際の発電実績についても見守っていきたいと思います。